別名「星のまち」と言われる大阪府の交野市という
大阪といってもめっちゃ田舎やね、と言われる場所が、
私が生まれ育った場所。
天の川という名前の川が、市を縦断するように流れていて、
お空の天の川の周りに星がいっぱいあるように、
「星」が付いた地名や逸話が点在し、
七夕のお祭りがとても盛んな場所です。
星と繋がっていた子供時代
我が家の氏神様は、そのうちの1つで、
織姫様を祀っているという珍しい神社。
(機物神社)
めちゃくちゃ小さく、普段はひっそりしている境内なのに、
一年に一度の七夕のお祭りの日は、七夕の大笹が境内に立ち並び、
色とりどりの短冊がはためいて、
めちゃくちゃ幻想的な場所になります。
毎年、地元住民に配られる短冊を書いて、
境内のその光景を見るのが大好きでした。
だから、今でも異様に七夕が好きなんですよね。
オーストラリアでも笹を用意して短冊作って飾ったりしてた。
子供達は「日本のクリスマスツリー」と呼んでたけど。
星由来の話として、北斗七星の3つの隕石が落ちた場所とも言われていて、
その落ちた場所の跡地とされている場所の1つにも神社があります。
隕石が落ちて、山の一角が吹っ飛んだらしい。
そこには、占星術や九星などとも関連が深いとされる観音曼荼羅とかもあります。
(星田妙見宮)
今も残る原風景
実家から見える景色には、
高さはないけど地元民に愛されている交野山があって、
その頂上には、めっちゃでっかい岩が乗ってる。
どう見ても、あれ、パワーあるでしょ、って感じの岩。
(交野山の観音岩)
元旦の早朝に、そこまで登って初日の出を見るのは、
ほんと、最高に気持ちよかった。
めちゃくちゃ寒いんだけど、
ボランティアの人が甘酒作って配ってくれたりしてね。
我が家からそこに向かう道の途中には、小さな滝があって、
滝のほとりの水辺の小さな岩を動かすと、
昔はよく小さな蟹が隠れてた。
(源氏の滝)
今もまだ蟹は生息してるのかな。
実家から、ちょっと横道に入っていくと、
江戸時代から残ってる家並みがあって、
迷路のように細めの道が入り組んでる。
子供の頃はそこに流れている小さな川で、
みんなでタニシとかとったりしてた。
ちょっとづつ建て替わって
現代っぽい家も増えてきてるけど、
今でもまだまだ、道は細いし、
めちゃくちゃ風情ある街並みになってます。
春には蓮華が咲き乱れ、
夏には畦道に蛍がいっぱい飛んで、
BGMはカエルの大合唱。
めちゃくちゃ素朴で、
エキサイティングなことは何もないし
市内には遠くて不便で、
なーんもないけど、自然はいっぱいあった場所。
私にとっては、あまりにも全てが当たり前に常にそこにあって、
その有り難みすら分かってなかったけど、
いや、これ、すごない?と今になってやっと気づきました。
どこから?をはっきりさせることの大切さ
自分が達成したい目標に到達するためには、
根っこをしっかりさせることが大事。
そんな話を前回もしました。
占星術で言った時、
目指す場所、こんなところに到達したい、
こんな風に認められたい、
というのを表すのはMCというポイントで、
その対局に、
じゃあ自分はどこから来たの?
どんな信念を持ってるの?自分のルーツは?
というのを表すICというポイントがあります。
どうすれば自分の目指す方向に行けますか?
何が手助けになる?
と、ついつい目指す方向のことばっかりに目が行きがちになるけど、
実は、「どこから?」ってめっちゃ大事なんですよね。
ここをしっかりと把握していないと、
自分の強みがわからない。
どう向かっていいのかが闇雲になる。
向かっては行ったけど、
何か自分の奥底で満足ができない。
そんなことが起こります。
自分の「根っこ」を見つめ直してみる
占星術のチャートを見て、いろいろ考察することはもちろんできるし、
うわー、すごい、その通り!ってのもボロボロ出てくるけど、
その前に、占星術を絡めなくても十分できることとして
&是非やってほしいこととして、
自分の生まれ育った町(環境)のことを知ってほしい。
いや、もちろん知ってるんだろうけど、
今の目線で、見直してほしい。
家族構成もそうだし、親戚もそうだし、祖先もそうだけど、
生まれ育ったその土地は、どんな場所だったの?
というのを、
「なぜ、その場所だったの?」という観点から見てみると、すごく面白いはず。
昨日から、自分が生まれ育った「交野」というまちを、
いろいろ思い出し、子供の頃にはわからなかった
それぞれの場所に残る伝承とか、いろいろ調べているうちに、
こんな素晴らしい場所で育ったんだな、っていう
「自分の出所」を誇りに思う気持ちがすごく強くなってます。
10代の頃には、それこそ退屈で不便な場所でしかなくて、
都会に住んで、すぐ近くに何でもある友達たちが羨ましくて仕方なかった。
うちの近所にあったのは、
駄菓子屋と、たこ焼き屋くらいだけだったから。
今は、そんな場所で育ってよかったなと思う。
私が自然との調和や見えない力をすごく大事に思うのも、
星のことを今仕事にしているのも
全部ここからきてたのか、という感じ。
みんな、誰もが、自分がこの地球に「根付いた」場所である
生まれ育った場所を、
今、大人になって、多角的に見れるようになった視点で
もう一度見直してみてほしいな、と思う。
新たな発見がきっとあるはず。
自分が属する土地を愛することは、
自分を愛することにもつながるよね。
そして、根っこと仲良くなれた自分で、
また力強く伸びていくことができるようになる。
今、こうやって、地元のことをつらつらと思うのも、
きっと七夕が近いからだな。笑
皆さんはどんな土地で育った?
それは、今のあなたから見るとどんな場所?